裁定制度の供託金の安さ……について
さて商習慣に基づいていると言われている供託金ですが一体何に基づくのでしょうか?
推測ですが印税10%と言うやつなのでないかと思います。
書籍の出版契約→1:9
ゲームのパブリッシュ契約はもう少し違うみたいです。
ゲームのパブリッシュ契約→5:5から
https://www.famitsu.com/news/202008/06203603.html
といいつつ供託金は0.4:9.6で計算されているんですけどね……。
著作権者不明等の場合の裁定補償金額シミュレーションシステム
https://www.bunka.go.jp/saiteisimulation/
商習慣に基づく使用料を求める場合はこれも権利者が文化庁に異議申立てしなければなりませんよ、と知っておいたほうがいいです。
この裁定制度は許可を簡単に出すことが目的の制度なので、供託金が低いことも許可後の改変が自由にできることも機能しているケースもあります。
裁定実績を見ると問題集の出版社が大学の過去問を再録するために使っているようですね。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chosakukensha_fumei/saitei_data_base.html
(大学に直接許可は取れなかったのか……?)
ただし、なんでもゲームでも同様に許可を出すことは問題があるのではないかと個人的には思います。
しかし、その判断は文化庁にしかできないし、とにかく裁定制度は簡単に許可を出すことが目的の制度ですから、作品を公開するかしないかコントロールしたい権利者は注視して権利を主張する必要があります、というのは頭の片隅に置いておくほうがいいと思います。
TumblrからBloggerにも書きました。 https://www.tumblr.com/s-a-i-t-e-i-s-e-i-d-o-o/781029464301764608/
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